宇宙戦隊キュウレンジャーのミニプラシリーズ第1弾。前作のジュウオウシリーズでは、従来のアクション性に加えてパーツによる色分けにもこだわっておりそれまでのものから一歩進んだクオリティとなっていました。今年もその仕様を受け継いでおり、細かい色分けで高い完成度に仕上がっています。
全6種、価格は350円(税抜)また、今年は一気に全種揃うセット版も同時に発売。こちらは専用パッケージに通常の単品版がそのまま封入されています。価格は2100円(税抜)今回はセット版のレビューとなりますが、外箱以外の違いはないので購入する際はどちらを選んでも問題有りません。
■製作
可動や肉抜きなど気になる不満点はないのでほぼパチ組みで、全塗装。一部付属のシールを貼っています。
それでは順番に紹介です
まずは各ボイジャーの前にキュウレンジャーのキーアイテムとなるキュータマから

キューボイジャーのコクピットにもなっているキュータマ左から
カジキ、オウシ、シシ、オオカミ、カメレオン
汎用ランナーで全部共通パーツになっています。通常のミニプラでは珍しくクリアーパーツが使われており見栄え抜群。ちなみにクリアーパーツって通常よりもコストかかるらしいです。
球の中は星座のマークとシートに座るキュウレンジャーがシールで再現されています。球は回すことが出来ますが、中は固定なので見た目に変化はありません。
続いてキュウボイジャーの紹介
1+2.シシボイジャー
シシレッド専用の、シシ座系スペースクルーザー。すばやい垂直離着陸が可能。シシレーザー、左右のシシクロー、シシミサイルなどの強力な武装と安全な航行システムを兼ね備え、あらゆる惑星の様々な場所での活動にも対応することができる最強のキュウボイジャー。キュータマの番号は「01」。(公式サイトから引用)
他のボイジャーよりも大型なので2パッケージを組み合わせることで完成。分割方式は昨年のジュウオウジャーでも見られたような部位+細かいパーツといった感じで1箱だけでは形になりません。
成形色は、赤、黄、黒、グレー、クリアーレッドの4色でシールは昨年と同じくメタリック仕様。大半の色分けは成形色で再現されていますが、顔や一部の細かい配色はシールとなっています。
今回成形色のグレー部分は全てシルバーで塗装。劇中もシルバーですが宇宙戦隊感も出て見栄えも格段に良くなりますね。額のマークはモールドが無いのでシールを貼り付け。
また、唯一の改修箇所として、後部のバーニア部分が穴が埋まっているので市販のパーツを貼り付けておきました。

単体ではキュータマの着脱以外に特にギミックはありません。底部に3㎜穴が開いているので台座で浮かせたりして展示できます。
3.オオカミボイジャー
オオカミブルー専用の、オオカミ座系サイボーグビースト。オオカミファング(牙)、オオカミフェザー(毛)などが特徴的。気流や気圧を敏感にサーチする体毛を持ち、熱帯雨林がうっそうと茂ったジャングル惑星での活動が得意。木々の間を駆けめぐり、すばやく敵に襲いかかると強靱な牙で食らいつく。キュータマの番号は「03」。
狼型の獣人であるガルのイメージしのままに狼型のメカになっています。キュウレンジャーは9人いるメンバーの内4人が人外なのが特徴的。
シシボイジャー以外は1パッケージで成立します。成形色は青、グレー、クリアーブルーの3色で、目や顔側面、左後ろ脚のマークといった細部以外は色分けで再現されています。また、特徴的な毛並みもそれっぽくモールドが入っています。
足のマークはシールでその他は塗装しています。

可動は首は上下可動。首を捻ることも出来ます。その他前後ろ脚が付け根で可動。顎も開閉します。
牙塗り忘れた・・・4.オウシボイジャー
オウシブラック専用の、オウシ座系バトルタンク。いかなる悪路も走破する頑強なクローラーを持ち、荒野に岩石の転がる未開拓惑星での活動が得意。オウシクローラー、オウシホーンなどを武装し、重装甲のボディと太い角で、敵に向かって一直線に突進する。キュータマの番号は「05」。
牛型の重戦車のようなデザインがロボットであるチャンプのマシンらしいです。
成形色は、黒、グレー、ブラウン、クリアーブラックの4色。胴体のシルバーや顔の黒などシールで補う箇所は他のボイジャーより多めですが、目部分はしっかり色分けされています。
オオカミボイジャーと同じように首が可動。その他、角と顎が可動します。
また、底面には車輪が付いているのでコロ走行させられます。
5.カメレオンボイジャー
カメレオングリーン専用の、カメレオン座系スペースホバー。敵のレーダーを無効化するステルスボディを持ち、太陽の光の届かない暗黒惑星での活動が得意。カメレオンタング(舌)、カメレオンカメラアイなどを武装し、光学迷彩システムで周囲の景色に溶け込んで、突如タングを伸ばして敵を絡めとる。キュータマの番号は「07」。
リンカメレオンに続くカメレオン型メカ。味方としてのモチーフ採用は初?
成形色は緑、グレー、ブラウン、赤、クリアーグリーンの5色と豪華!大まかな色分けは再現されていますが、前後の脚のスキッド?部はシールも付属していないので再現するには塗装する必要があります。(前足はサボりました)口部分のマークはシールを貼り付け、塗装色と縁のグリーンが合っていないのでかなり浮いてますが気にしないことに・・・w
顎が開閉しベロが伸縮します。
6.カジキボイジャー
カジイイエロー専用の、カジキ座系スペースサブマリン。激しい海流にも負けないスタビライザーを持ち、渦潮や大波で荒れ狂う海洋惑星での活動が得意。カジキスラッシャー、カジキスタビライザーなどを武装し、一直線に海を切り裂く高速潜行から飛び出して、剣のように敵を貫通する。キュータマの番号は「09」。
カジキモチーフはシンケンジャーの舵木折神以来?
成形色は黄色、グレー、クリアーイエローの3色。胴体は細かくパーツ分けされていますが、細部で色が足りていません。(シールで補えます)
背びれは片面が肉抜き穴でモールドが入っていないのが気になりますが、自分の技術力ではどうにもならないので許容範囲ということで無視。2本の黄色いラインは設定では本体色より明るい黄色っぽいです・・・
ボイジャー形態では特にギミックはありません。
ラッキー、ガルの加入によって5体のボイジャーが集結!
それでは、キュウレンオーに
セイ・ザ・ドッキング!!
シシボイジャーの前足?部を180°回転させます

カジキボイジャーはそのまま、カメレオンボイジャーは後部スキッドを前側に倒してシシボイジャーに合体。
頭を回して顎を開きます。
「うおぉぉぉ~何これ?すげぇ!」
「すっごい!」
「合体できるなんて知ってた?ハミィちゃん」
一先ずここで第1話に登場した3体合体状態
脚なんて飾りと言わんばかりにこの状態で戦闘してました。すぐやられましたが
不完全な状態での戦闘というのも結構テンション上がりますw
そして
『キュウレンオー!』
「よっしゃラッキー!!」
キュウレンオー01,03,05,07,09
胴体シシ・右腕カジキ・左腕カメレオン・右足オウシ・左足オオカミによるコンビネーション。必殺技は、キューエナジーを右腕の剣に集束させて敵を一刀両断する “キュウレンオースターブレイク”。
足尾折り畳んだオオカミボイジャーと後部のキャタピラを倒したオウシボイジャーが脚に合体してキュウレンオーが完成。
昨年のジュウオウキングと比べかなりシンプルな構造&合体機構なのでプロポーション良好で力強いスタイリングにまとまっています。キュータマ部分がクリアーパーツなので見栄えも良いです。
頭部
中々イケメンな造形になっているかと思います。シシボイジャーとキュウレンオーの目は偏光シールを貼り付けました。
可動
肩は真横以上まで上がります。肘にあたる部分がボールジョイント接続なので多少曲げたり捻ることも可能。また、カジキとカメレオンに関しては引き出し機構が内蔵されており、前腕部を引き出すことで腕の長さが少し延長。細いので多少見栄えは悪いですが、ちゃんとした肘関節も現れ通常時よりも深く曲げることが可能となります。
頭部、腰は特に干渉部も無いので360°回せます。
開脚は腿のパーツが干渉するので写真くらいまで。足首部分もちゃんとボールジョイントになっているのが嬉しいです。可動範囲事態は狭いですが、オオカミとオウシの首が回るので見た目上はしっかり接地しているように見えます。
膝も実物の位置とは違うようですがちゃんと曲がります。
全体的に欲しい関節が揃っており可動範囲自体も特に不自由に感じる箇所はありません。また、1パーツでスカスカな部分も特になくて見た目も良いです。
どうしても迫力不足ですが、カジキの先端を曲げて剣のように構えることも可能


「さあ、お前の運試してやるぜ!」
「キュウレンオースターブレイク!」
『スーパーギャラクシー!!』

そして、キュウレンオー特徴である手足の入れ替えも勿論可能。今回の5体1セット分では24通りの合体パターンがあります。
オオカミとオウシ、カメレオンとカジキはそれぞれ足、腕メインでバランスがとられているようで、手足入れ替えると腕がゴツく、足が細くなってプロポーションが若干変化するのが面白いです。
ジュウオウキングと
6箱5体合体、構造のシンプルさもあるのか、ジュウオウキングよりも頭一つ分大きくなっています。
以上、ミニプラキュウレンオーでした。ジュウオウジャーシリーズに引き続き凝った色分けに加えてクリアーパーツの採用もあり非常に見栄えよく仕上がっています。合体機構がシンプルな分関節もしっかりしていて可動面の不満も無く文句無しの出来になっていました。
また、今年は販売形態も一工夫あり、全種まとめたセット版の販売があるのも良いですね。


ジュウオウキング
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